まとめ:編集部
写真とレポート:望月俊典、榎本健二
10月29~30日、茨城県美浦村・霞ヶ浦トーナメントプレイスにて開催されたBasser Allstar Classic2023。出場した全23選手の一挙手一投足をプレスアングラーのメモをもとに追いかける「フットステップ」。ウェブ上だけでの特別公開です! ぜひBasser最新号誌面と合わせてご覧ください。
◆ウイナー・伊藤選手の当日の釣りにフォーカスした記事をBasser最新号(2024年1月号)からウェブ用に再編集して掲載中! 雑誌1冊だとボリュームが多すぎる……という方におすすめのウェブ版特別編集です。
【有料記事】なぜ伊藤巧だけが5尾も釣れたのか? >>
21位/奥村和正選手のフットステップ
奥村和正(おくむら・かずまさ)
1969年生まれ
ボート関連装備
ボート:スキーターZX195C
船外機:ヤマハV-MAX SHO250
エレキ:ウルトレックス112
リア魚探:エコマップウルトラ102SV
フロント魚探:GPSMAP8416、エコマップUHD93SV
自動車: セコイア
DAY1
▼常陸利根川
6:45
最下流のエリアでエレキを下ろす。タバコを旨そうに吸いながら……。
「あれ、他の選手おるなあ」
1投目はタンデムコロラドのBカスタム。
「やっぱりちょっと水が悪くなっている」
7:37
黙々とアシに向かってBカスタムをキャストし続ける。去年はダブルウィローだったが、今年はタンデムコロラドである。どういう変化なのだろうか?
「去年は落ちて巻いてすぐに食う感じだったんやけど、今年は少し巻いて追ってきて食うイメージ。追わせて食わせるのはタンデムコロラドのほうが得意。なので、ボートポジションは去年より少し遠め。流すスピードは遅くなるけどな」
8:30
「プラではやってないことをしよう」と、サカマタシャッド8インチのノーシンカーリグをストレージから取り出す。スキッピングさせるようにアシ際へと巨大ソフトジャークベイトを送り込んでいく。
8:33
「寒いんで、イヴォークシャッドやってみます」と、ピンクバックカラーを結ぶ。沈んだ石畳みを舐めるようにストレートリトリーブする。すると、なにか巨大な魚がヒット! しかし、明らかにバスとは違う引き……。
「霞名物のレンギョですね。こんなん時間使ってられへんのやけど(笑)」
▼萩原閘門(常陸利根川)
9:07
「今回はスピナーベイト職人になります」
▼北利根川
9:26
上流へ大きく移動。ここでもアシへタンデムコロラドのBカスタムを投じる。
「ターンオーバー真っ只中ですわ!」
▼夜越川
9:46
ここでもスピナーベイトをキャスト。狙うはアシ、ミズヒマワリ。その後ブルフラットフリーリグなどを岸へ撃っていく。さらにはカバースキャット2.5インチも投入。
「こんなんやり出したらヤバいってこと。今回はやらかしたかもしれん。プラの時と水が変わってしまっている」
▼妙技水道
10:42
ババ荒れの霞ヶ浦本湖を横断して、逃げ込むように妙技水道へ。
「バッシャバシャやで。トカラ列島の荒れ方の方がマシやったくらい(笑)」
11:10
依然としてスピナーベイトを投げ続ける。
「悪天候なら俺やろ。でも、悪いにも程があるよな」
北の空は真っ暗。
11:30
風で洲の野原に幽閉される。真珠棚周りをスピナーベイトで攻める。
「まったくプランになかったことをやっています」
▼麻生エリア
12:45
まだ荒れている本湖を縦断し、麻生エリアにやってきた。
「雨やん…」
今日は上着を脱いでトーナメントシャツを拝めるチャンスはないのか?
スピナーベイトを石積みへと投げまくる!
13:15
「うおッ…!」
そういいながらアワセの動作を入れた奥村選手。しかし、無念のすっぽ抜け。
「サオ持っていかれるくらいひったくったのに…」
DAY2
▼麻生エリア
6:18
「このエリアは絶対にいる、絶対に霞ヶ浦で釣る!」と力強くコメント。
▼外浪逆浦
7:30
「どこに行っても水が悪い、利根川しか無理」
▼常陸利根川
8:33
強風の中、高いキャスト精度でスピナベを巻く。
▼古渡
10:08
古渡エリアに移動。2時間ほど粘る。
▼麻生エリア
12:21
最後まであきらめずにキャストを続ける。