【バサクラ2023全記録09】小森嗣彦/自作チャターと変則バックスライドで全選手中最もバイトを量産
まとめ:編集部
写真とレポート:柿沼祐樹
10月29~30日、茨城県美浦村・霞ヶ浦トーナメントプレイスにて開催されたBasser Allstar Classic2023。出場した全23選手の一挙手一投足をプレスアングラーのメモをもとに追いかける「フットステップ」。ウェブ上だけでの特別公開です! ぜひBasser最新号誌面と合わせてご覧ください。
◆ウイナー・伊藤選手の当日の釣りにフォーカスした記事をBasser最新号(2024年1月号)からウェブ用に再編集して掲載中! 雑誌1冊だとボリュームが多すぎる……という方におすすめのウェブ版特別編集です。
9位/小森嗣彦選手のフットステップ
小森嗣彦(こもり・つぐひこ)
1974年生まれ
主な戦績
2009、2010、2012、2022年 JBTOP50年間優勝
2012、2018年 バサーオールスタークラシック優勝
2008年 JBジャパンスーパーバスクラシック優勝
JBTOP50 通算6勝
ボート関連装備
ボート:トライトンTr20XHP
船外機:マーキュリー300HP
エレキ:ローランス・ゴースト
リア魚探:HDS12
フロント魚探:HSD12、エコマップウルトラ122SV、ヘリックス12
自動車:ランドクルーザー200
DAY1
▼巴川
6:48
北浦最上流の巴川エリアからスタート。杭を巻く。ルアーは自作の5gチャター。
「一昨日1400gが釣れた場所です」
選手の姿は見当たらないが、一般の先行者がいないか気にしている。
カバーにはモコリークローのテキサスを撃ち、着底後少しシェイクして回収
7:42
やや下流へ移動し、ヤマタヌキのバックスライド仕様(テールを二股に割き、逆付け)で890gをキャッチ!
「やったー!」
「小野川に行くプランもある。冬の場所に入っていくバスを釣るのか、秋の場所から動く魚を釣るのか、のどちらか」
8:54
自作チャター(ベイトフィネスジグにブレードをセットし、ドライブスティック3.5inを合わせたもの)で2尾目620gをキャッチ。ヒットポイントは乱杭奥の冠水カバー際。
「5gのチャターっていうのが売ってないので自作しました」
9:19
「季節が違えばヤマタヌキや野良ネズミで釣ってる」
9:57
モコリークローの3.5gテキサスで500gをキャッチ。リミットメイク!
「ちょっと泳がせたかったので軽めのシンカーにしました」
▼水原
10:30
石積みでI×Iシャッドを巻く。
「利根川に行くか北利根川にするか悩むな……」
結果、利根川行の閘門の常陸利根川側が締まっているのを見て利根川を断念(通過に時間がかかるため)。北利根川への移動を選択。
▼北利根川(東関道上流)
11:36
レッグワームのダウンショットで護岸の変化を撃つ。
「リミット揃った時点で利根川行くべきだったか……。気持ちが焦ってきた」
12:52
ヤマタヌキのバックスライド仕様で入れ替えとなる4尾目、800gをキャッチ!
DAY2
▼スタート前
「北浦に行くか小野川に行くか悩む」
インタビュー後の花道で、小野川行きを決断。
▼小野川
「小野川はプラでキロクラスを3尾釣っていて、スポットは7か所持ってる。川がストレートになっている地形のほうが魚が濃いように感じる。大潮が絡んでるので、魚が差してくるのを信じるしかない」
6:45
バイトがあるがすっぽ抜け。ルアーはヤマタヌキのバックスライド。
「7時まではノーフィッシュでも大丈夫」
8:07
ヤマタヌキのバックスライドで掛けるもバラシ。
「魚の顔まで見えたのに!」
「ヤマタヌキのバックスライドは、フォールさせてトゥイッチするとクルっと回転するようなアクションが釣れると思っている」
▼沼里川(小野川の支流)
9:30
ラインが手前に来るバイトがあるかフッキングできず。ルアーはヤマタヌキのバックスライド。
「今日は食いが浅いのかバラシが多すぎる……」
9:41
青木選手が上流へ小森選手を抜いて行く。前日に見たという2.5kgクラスの“ヤツ”をねらっているのだろうか。
10:30
3inファットヤマセンコーのノーシンカーにバイトがあるもフッキングできず。気持ちを切り替えるためにパンを口にする。
11:12
ヤマタヌキのバックスライドにバイトがあるも、これもかからず。これで5バイト目。
「あ~!! くそ~!!。1日3バイトのつもりだったから、これだけミスると痛い」
11:25
「まだ試合は終わってないけど、北浦に行っても逆転できる見込みはなかったから、小野川に来たこと自体にプランとしての悔いはない。でも、アタッたバスはきちんと釣らないと……」
▼小野川
11:55
「今バスが追いかけてきた!」
12:16
朝イチにバイトがあったスポットで再びヤマタヌキのバックスライドにバイト! しかしアワセ切れ。キャッチし損ねたバスが目の前で跳ねる……。
12:28
「釣りのいいところは気落ちしてても魚は関係なく食ってきてくれるところ。野球ならストライク入らなくなってますから」
12:52
「テキサスでバラす際の対策としてヤマタヌキのバックスライドという策があったが(今回はフッキングしやすいようフックもやや開いていた)、これもバラすとなると、新たな策を打たないといけない」
14:00
ストップフィッシング。
「今回はプランとしては勝てる試合だった。そしてバスを釣ったルアーも自作のチャターと改造のヤマタヌキ(バックスライド)。この部分がNew小森ですね」
2024-11-12 09:03:48