まとめ：編集部
写真とレポート：DAY1石村優・DAY2塚田智

10月29～30日、茨城県美浦村・霞ヶ浦トーナメントプレイスにて開催されたBasser Allstar Classic2023。出場した全23選手の一挙手一投足をプレスアングラーのメモをもとに追いかける「フットステップ」。ウェブ上だけでの特別公開です！　ぜひBasser最新号誌面と合わせてご覧ください。

◆ウイナー・伊藤選手の当日の釣りにフォーカスした記事をBasser最新号（2024年1月号）からウェブ用に再編集して掲載中！　雑誌1冊だとボリュームが多すぎる……という方におすすめのウェブ版特別編集です。

【有料記事】なぜ伊藤巧だけが５尾も釣れたのか？　＞＞

優勝／伊藤巧選手のフットステップ

伊藤　巧（いとう・たくみ）

1987年生まれ

主な戦績

H-1 GPX 年間優勝2回（2011年・2015年）

2016年TBC年間優勝

2021年B.A.S.S.エリートシリーズ最終戦セントローレンスリバー優勝

ボート関連装備

ボート：スキーターFXR20

船外機:ヤマハV MAX SHO 275

エレキ：モーターガイド　ツアーPro

リア魚探：ハミンバード　ソリックス12 G3N・ガーミン8412XSV

フロント魚探：ハミンバード　ソリックス12 G3N・ガーミン8412XSV・8416XSV

自動車:ランドクルーザー106 FLEXカスタム

DAY1

▼利根川と横利根川のインターセクション　牛ヶ鼻

6:59

横利根川と利根川の合流地点、牛が鼻付近に入る。スピナーベイト、クランク、ネコリグをローテーション。無言で沖にある流木をネコリグで撃つ。流木の周りを回りながら執拗に撃つ。

7:13

横利根水門付近にいた一般のバスボートが移動したタイミングで、横利根水門に向かってキャストしながら徐々に移動する。主にスピナーベイトをバンクに向かって投げる。エレキが底を擦っても気にせず進む。

7:22

ファーストフィッシュの1210gをクリスタルS3/8ozでキャッチ。

「完全にエリートモード！　日本バス釣れるじゃん！　さっきいた先行者の人が1500くらいのを抜いてたのを見たんですよね」

▼横利根川閘門付近

7:55

水門内の逆ワンドに移動。すぐに水門壁際で2尾目/660gをキャッチ。「ありがとう光ちゃん！」。川村さんがラバーを刺してチューニングしたスクーパーフロッグのダウンショット。

8:25

逆ワンド内を1周してノーバイト。2週目に入る。「いるけど食わない……房総行きたい（笑）」

▼牛ヶ鼻付近

「下げ潮でカレントが効いている。水位が下がり、魚が沖の立木に移動するからそれをねらいます」

8:47

水門を出て沖の流木あたりまで移動。

9:17

沖の立木で3尾目990gをワッキーティーチャーでキャッチ。「言った通りでしょ！」

9:27

4尾目920gをワッキーティーチャーでキャッチして入れ替え。「今が下げ潮の釣りどき。アメリカの経験が生きてカバーから引きずり出せた。アメリカでタックルやラインの限界点をより理解できるようになりました。たのしー！」

▼手賀川とのインターセクション付近

10:06

「プラではやってないけど、手賀沼や小貝川の水が来てる場所で、大場所だからとりあえずスピナベで流してみる。4年ぶりくらいに来たけど、全然昔と景色違う。すごく枝が増えてる。1500が出そうな場所だけやります」

11:03

「全然だめだ。明日はここまでは来ない」

▼常南排水樋管

11:22

少し下流に移動。スクーパーダディのジグストで流すとチェイスあり。

11:37

チェイスがあった近辺にパワーフィネスでカメラバ5g＋スイッチオントレーラーを入れると5尾目/1670gがバイト。ボートごとブッシュに突っ込んでランディング。

「糸が切れそうと思って、弱気なファイトしちゃた！　キてるキてる！　2年ぶりにここで釣った！」

11:50

「帰りましょう。ガソリンもギリギリ」

帰りがけに西ノ洲の浚渫跡をヘビキャロで探ってから帰着。

DAY2

▼牛ヶ鼻付近

水門バトルのため船をギリギリまで軽量化する。魚探全部外して、ストレージの予備ロッドもほとんど抜いた。センコーボックスも抜いた。ロックスルーの時間で外してきた魚探を着ける。ベテラン勢の方々が若干引いているように見えた。

6:51

横利根川閘門付近で釣り開始。クリスタルS3/8ozを投げる。

▼石納付近

9:45

少し上流に移動。1500g級がヒットするもバラし。「うわーまじか！　まじか。まじか。やっちゃった。不意を突かれた感じ。重かったよ、バス。身体見えた。夢に出てきそうなバラシだな」

▼牛ヶ鼻付近

10:11

朝のポイントに戻り流木を撃つ。「落ち着くために魚はオダに着くはずなんだけど……」。そのまま対岸の消波ブロック沿いにクランクを通す。

▼北利根川

12:47

ブレイクや本湖の水門をチェックして帰着。

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なぜボクだけが釣れるのか？春夏秋冬 秘密のビッグバスパターン40

定価：本体1,800円+税
著者：伊藤 巧
出版年度：2020
A5判160ページ

主な構成は、春夏秋冬の実釣取材ドキュメントと、各季節の秘密のビッグバスパターン10×40の解説！　さらに、ビッグフィッシュ論、タクミのホットベイツ、パワーフィネス序説、タクミのアメリカへの夢など、見逃せないコンテンツが脇をがっちりと固めます。 本書には文学的な面白さは一切ありません。全160ページにわたって伊藤さんが日本で米国で培ってきた知見とそれに基づくケース別攻略法がこれでもかと詰め込まれています。読破するには体力と集中力が必要かも知れません。 ですが、この内容を自分の知識に取り込めたとき、必ず釣り場で役に立ってくれるはずです。釣り場に行く前に全ページを記憶しておきたい。そんな1冊になりました。