Basser Allstar Classic 2023 出場選手紹介

 Basser Allstar Classic2023に出場する23名の選手を紹介します。Basser編集部員による選手ごとの見どころ解説も併せてお送りします。

 

■青木大介

スピード&フィネスの先駆者

青木大介

1982年生まれ。3度のJBTOP50年間優勝や2014年・2015年Basser Allstar Classic連覇など、国内のタイトルを総ナメ。2019年に渡米しB.A.S.S.オープンカテゴリーに参戦。2023年サザン地区ダグラスレイク戦優勝。2023年からは国内のトーナメントに復帰し、初年度でTOP50昇格を果たす。

意気込み・ファンへのコメント

「Basser Allstarで勝ってFeel Alive!!」

 

■青木 唯

唯一無二のブルーモンスター

青木唯

1999年生まれ。国内トーナメントシーンの最前線を戦うトップトーナメンター。トーナメントデビューが2018年、2021年のJBではマスターズ河口湖戦と野尻湖戦を2連勝。TOP50最終戦の弥栄湖優勝、ジャパンスーパーバスクラシック優勝。2023年は小野湖戦優勝など目覚ましい活躍を見せる。

意気込み・ファンへのコメント

「僕がバスフィッシングを始めた、バスプロを目指すきっかけになったこの大会に出場できてとてもうれしいです。大舞台であるかどうかとは関係なく、僕は僕のバスフィッシングを楽しもうと思います」

 

■赤羽修弥

霞ヶ浦の鬼

赤羽修弥

1966年生まれ。2008年 W.B.S年間1位1992年から霞ヶ浦のW.B.Sトーナメントに約30年出場。2008年のW.B.S年間優勝、2008~2010年にかけてオールスタークラシックを三連覇する圧倒的な強さを誇る「霞ヶ浦の鬼」。2021年、オールスター歴代優勝者が集ったトーナメント〝KING OF KINGS〟ではトータルウエイト6710gでぶっちぎりの優勝。「鬼」という異名とは裏腹に、KOKの生中継で見せた陽気なキャラクターも持ち味。

意気込み・ファンへのコメント

「Basser Allstar Classic4勝目ができるように、ミッチリ練習をして挑みたいと思います。今年は大山スタートとなりますが、自分の釣りをしっかり絞り込んで優勝を目指しますので、応援よろしくお願いします」

 

■伊藤 巧

アメリカを駆けるエリート・ロードランナー

伊藤巧

1987年生まれ。アメリカのトーナメント「バスマスターエリート」で活躍するトーナメンター。2015年に利根川のトーナメント「TBC」で年間優勝を獲得し、2018年にはBasser Allstar Classicに初出場。2019年からはアメリカのトーナメントに参戦し、1年目にしてエリートシリーズへの昇格を決める。2015年 H-1グランプリAOY、2021年 バスマスターエリートシリーズ セントローレンスリバー戦優勝、2022年 バスマスタークラシック レイク・ハートウェル戦7位。

意気込み・ファンへのコメント

「僕にとっては日本のトーナメントで最も優勝を取りたいオールスタークラシック。優勝だけ狙って戦います!!」

 

■今江克隆

キング・オブ・トーナメンター

今江克隆

1964年生まれ。30年以上ものあいだトーナメンターとして活躍。1991年のBasser Allstar Classic(琵琶湖大会)ではヘビキャロとラバージグを軸に優勝。1992年のBasser Allstar Classic(琵琶湖大会)ではマッドペッパーマグナムを軸に連続優勝。2011年 JB TOP50 早明浦湖戦優勝。2021年、バサクラ歴代王者が集った大会「KING OF KINGS」に出場。ライブ中継カメラの前で見せた、ビッグベイトによる1590gのビッグフィッシュは記憶に新しい。

意気込み・ファンへのコメント

「3回目の優勝を目指します」

 

■江口俊介

湖上に轟くブンボカン!

江口俊介

1980年生まれ。JBTOP50で5回の優勝経験を持つ。2021年シーズンをもってTOP50から引退。現在はレイドジャパンのルアーデザインやロッドデザイン、YouTubeチャンネルで活躍。魚を釣ったときの「ブンボカン!」というユニークな掛け声で親しまれる。2009年のBasser Allstar Classicで釣った2920gの魚は大会レコードとしていまだに破られていない。

意気込み・ファンへのコメント

「Basser Allstar Classicにおいて意味のある成績は「優勝」の二文字のみ。去年は気合いを入れすぎて空回りしただけに終わってしまったので、今年は冷静に勝てるプランを模索したいと思います」

 

■江尻悠真

北浦の支配者

江尻悠真

1996年生まれ。JBTOP50に参戦するトーナメンター。ホームレイクは北浦。2022シーズンからTOP50に参戦し、2022年の北浦戦では初年度にして初優勝を飾る。昨年のBasser Allstar Classic THE WILD CARD霞ヶ浦戦では、花室川上流をメインエリアに、4尾5380gを釣り優勝。Basser Allstar Classicへの出場権を獲得。本戦では1900gのバスを釣りビッグフィッシュ賞獲得&3位入賞。

意気込み・ファンへのコメント

「昨年は勝ちを目指しながらも3位でフィニッシュだったので今年はまとめて勝ちに行くような釣りでなく、初日からビッグウエイトを釣ってこれるように全力を尽くします。ファンの皆様、今年も熱い応援とオールスターを楽しんでください」

 

■沖田 護

利根川のジャイアン

沖田護

1971年生まれ。利根川をホームにし、利根川で開催されるTBCトーナメントに参戦。TBCトーナメントの年間優勝通算9回という成績を収め「利根川の帝王」の異名を持つ。2018年のBasser Allstar Classic で1800gのバスをフロッグで釣るなど、パワーゲームを得意とする。2019年TBCトーナメント第2戦、第3戦を優勝し年間タイトル獲得。2022年 TBCトーナメント第2戦優勝。

意気込み・ファンへのコメント

「出場させていただきありがとうございます。トーナメントをかき回すような試合をします。応援よろしくお願いします!」

 

■奥村和正

琵琶湖が生んだビッグバスハンター

奥村和正

1969年生まれ。株式会社デプスの代表取締役。琵琶湖をホームレイクにビッグバスを釣り求め、1996年にデプスを立ち上げる。ビッグバスに照準を合わせた豪快なビッグベイトゲームが持ち味。昨年大会では自身が初めて手掛けたルアー「Bカスタム」で初出場、初ウエイインを決めた。

意気込み・ファンへのコメント

「1本でいいからいい魚を釣りたい。魅せてナンボです」

 

■小野俊郎

冷静と情熱のオールラウンダー

小野俊郎

1967年生まれ。主な戦績は1998年JBワールドチャンピオン。2008年JBエリート5優勝、2004、2013年Basser Allstar Classic優勝。一見クールで冷静沈着ながら、2014年大会では魚をバラして自身のボートデッキに拳を叩きつけたり、2018年大会では帽子を落としながらの全力ランディングを見せるなど、情熱的な一面も持ち合わせる。

意気込み・ファンへのコメント

「トーナメントに参加できる喜びを全身で感じながら楽しみたいと思います」

 

 

■川崎 了

琵琶湖19kg男

川崎了

1984年生まれ。ラバージグやフロッグなどのストロングスタイルを得意としながらも、琵琶湖を中心に参戦するトーナメントで磨かれた繊細なテクニックを併せ持つ。2023年4月1~2日に琵琶湖で行なわれたBATNET SPECIAL 2DAYS の2日目に20㎏に迫る19.09kgをウエイインし、日本のバストーナメントの単日最重量記録を樹立した。

意気込み・ファンへのコメント

「せっかくの機会をいただけたので、霞ヶ浦水系初心者ですが、楽しみながら全力で戦いたいと思います!!」

 

 

■河辺裕和

バサクラを3度制した"世界一のフットボーラー"

河辺裕和

1958年生まれ。2005年JBTOP50旧吉野川戦優勝。2007年JBエリート5優勝。1995、1999、2006年Basser Allstar Classic優勝の最多勝タイ。優勝時はいずれも浚渫跡をフットボールジグで釣りビッグフィッシュをウエイインしたことから〝世界一のフットボーラー〟と呼ばれる。また、河辺選手が釣った美浦の浚渫跡は〝カワベブレイク〟と名付けられる。

意気込み・ファンへのコメント

「優勝のみ!!」

 

■菊元俊文

魂のジグ番長

菊元俊文0022

1963年生まれ。エバーグリーンインターナショナルでルアーやロッドの開発をしながら、雑誌やテレビでも活躍しているプロフェッショナルアングラー。ラバージグによるビックフィッシュパターンを得意とする。元来はJBトーナメンターで、1997年JBワールドシリーズ初代チャンピオン。2018年にはW.B.Sジャパンオープン優勝。

意気込み・ファンへのコメント

「自分の釣りを楽しんで魅せたい」

 

■小森嗣彦

JB TOP50 4 TIMES CHAMPION

小森嗣彦0022

1974年生まれ。JBTOP50通算6勝。2022年JB TOP50最終戦にて、前人未到の4回目の年間優勝を達成。オールスターでは2012年と2018年に優勝しているほか、水の郷さわら会場で開催されるようになった2011年以降、5位以上でフィニッシュした回数は7回。秋の利根川水系で驚異的な強さを見せるベテラン選手。

意気込み・ファンへのコメント

「自分らしさ全開の考えるトーナメントで今年も優勝を目指します」

 

■沢村幸弘

不屈のミスター・ベイトフィネス

沢村幸弘2

1960年生まれ。1987年、故・林圭一さんと三浦修さん(当時の『Basser』編集部員、のちに2代目編集長)とともにBasser Allstar Classicを立ち上げたレジェンド。現在もJB/NBCに籍を置き第一線で戦い続ける現役トーナメンター。主な戦歴は1993年JBTA年間優勝、1994年ジャパンスーパーバスクラシック優勝、1996年JBジャパン年間優勝、JB TOP50通算3勝、1988年Basser Allstar Classic優勝。

意気込み・ファンへのコメント

「今年はスタートサイトも変わりエリアやマネジメントも大きく異なるのでとても楽しみであり、全力の沢村をご覧いただければ幸いです。ほんの少しだけ背中を押してください!」

 

■清水盛三

ドラマを紡ぐパワーゲーマー/ディフェンディング・チャンピオン

清水盛三

1970年生まれ。1997年ジャパンスーパーバスクラシック優勝、2000年JBワールドUSチャレンジ優勝。2001年から2018年まで米国のトーナメント団体B.A.S.S.でツアープロとして活躍。2006年のエリートシリーズ・ケンタッキーレイク戦でクランキングをメインに優勝を果たす。昨年大会を十八番のクランキングで制したディフェンディングチャンピオン。

意気込み・ファンへのコメント

「今年もみんなで盛り上がりましょう! 今年もいつも通りで!」

■清水 綾

閃光の霞マスター

清水綾

1972年生まれ。霞ヶ浦をホームとするトーナメント団体BMCの2022年度年間優勝勝者。2020年9月初旬に行なわれたBMCレギュラー戦では大雨後の流入河川をセンコーで釣り準優勝。2022年6月19日に行なわれたBMC第3戦優勝。ほか、霞のシャローを知り尽くしたベテランアングラー。

意気込み・ファンへのコメント

「今回で2回目のBasser Allstar Classicですが、前回は利根川だったのでようやくカスミで試合ができます。BMC代表として地元・美浦村で恥ずかしくない試合ができるように十分な準備をして臨みたいと思います」

 

■橋本卓哉

4度のW.B.S. AOY獲得

橋本卓哉0022

1973年生まれ。2007年開催のBasser Allstar Classicでは初出場にして優勝を勝ち取る。霞ヶ浦で開催される『W.B.Sトーナメント』に参戦するトーナメンター。2022シーズンのW.B.Sでは、同団体最多の4度目の年間優勝を果たす。2006年、W.B.Sクラシック優勝。2008、2009、2018、2022年W.B.S年間優勝。

意気込み・ファンへのコメント

「ホーム(地元)会開催なんで、いつもより頑張りまーす」

 

■早野剛史

隙なき全方位型トーナメンター

早野剛史

1988年生まれ。JBTOP50に参戦しているトーナメンター。主な戦歴は2017年JB霞ヶ浦第3戦優勝、2018年エリート5旧吉野川優勝、2018年JBTOP50野村ダム戦優勝。2018年には同シリーズの年間優勝を獲得。2017年のJB霞ヶ浦では年間優勝。霞水系ではガイドを行なっており、同水系に精通している。

意気込み・ファンへのコメント

「昨年の準優勝の雪辱も今年果たします! マイゲームでベストを尽くします。応援よろしくお願いします」

 

■藤田京弥

米国を揺るがす若き特異点

藤田京弥2

1996年生まれ。JBTOP50やアメリカのB.A.S.Sトーナメントに参戦するトーナメンター。昨年Basser Allstar Classicに初出場。2018年からTOP50に参戦。七色ダム戦で優勝、年間ランキング2位と初年度から活躍。2019年シーズンは旧吉野川戦で優勝、年間優勝も獲得。2021年からはアメリカのB.A.S.Sトーナメントのオープンカテゴリーに参戦すると、初年度にしてエリートに昇格。そのエリートシリーズにて日本人初の参戦初年度優勝の快挙を成し遂げる。

意気込み・ファンへのコメント

「ひさしぶりの日本での試合なので楽しみです! アメリカでさらに進化したバスフィッシングをお見せできればと思います」

 

■三原直之

柔と剛の業師

三原直之0022

1991年生まれ。JBTOP50屈指のサイトフィッシングの使い手で、フィネスからビッグベイトまで硬軟問わず隙なく使いこなす。2019年Basser Allstar Classic THE WILD CARD七色ダム戦優勝。2019年TOP50七色貯水池戦優勝、2015年・2019年ジャパンスーパーバスクラシック優勝。2023年桧原湖戦ではビッグフィッシュ賞獲得。魚探に頼りすぎずに魚を釣ってくることを信条とし魚探の装備は最小限、ライブスコープを使わないのも特徴。

意気込み・ファンへのコメント

「今、一番勝ちたい試合がオールスターです。最高のバスフィッシングをして、B-GETSに優勝の盾を飾りたい!!」

 

■センドウタカシ

THE WILD CARD 2023 琵琶湖 WINNER

千藤卓

1974年生まれ。琵琶湖でプロガイドを営む。エリアトラウトインストラクターや釣りビジョン「ぶらりバスの旅」MCとさまざまな顔を持つ。Basser Allstar Classic THE WILD CARD琵琶湖大会でロクマル/4440gのスーパービッグフィッシュを釣り優勝。オールスター本戦への切符を掴む。

意気込み・ファンへのコメント

「応援してくださる皆様のおかげで、憧れのステージへと上がることができました。ありがとうございます!!! いまだにうだつが上がりませんが……、自分も今年で49歳。実をいうと『50歳までにBasser Allstar Classicに出場できなかったら、バスボートも売って、バスフィッシングは辞める』と近しい人には宣言していました。でも、神様が『まだ辞めるんじゃない!』と仰っているようなので、もうちょっと足掻いてみようと思います。オールスターの出場メンバーは、全員が優勝候補と言ってもいいくらいの猛者ぞろい。そんななか、もしも自分みたいなやつが勝ったりしたら、ちょっと夢がありますよね? 自分自身、勝った負けたにはあまり興味のない人間ですが、応援してくださる皆さんに夢と希望を与えられるよう、目いっぱい楽しみながら、全力で優勝を目指したいと思います!!!」

 

■梶原智寛

ワイルドカード連覇の九州男児

梶原智寛

1999年生まれ。JBTOP50に参戦するトーナメンター。九州を拠点に活動し、遠賀川や北山湖のチャプター戦では10回に迫る優勝経験を持つ。Basser Allstar Classic THE WILD CARD霞ヶ浦水大会を3尾/3920gのビッグウエイトで昨年に続き優勝。また、2023年JBTOP50で年間タイトルを獲得し、今最も勢いのある選手。

意気込み・ファンへのコメント

「去年もワイルドカードからオールスターに出ましたけど、初出場で呑まれた感がありました。今年はやりますよ!」

 

 

 

勝つのは誰? Basser編集部・佐々木&谷川の勝手にオールスター・プレビュー

編集長・佐々木 タニガワ君、いよいよオールスターだね。

副編集長・谷川 ですね。去年は清水盛三さんが利根川のクランキンゲームで完勝。ただ、今年はスタートが霞ヶ浦(霞ヶ浦トーナメントプレイス)だから、利根川は遠隔地になります。何人くらい行くのかな。

佐々木 そのあたりの戦略や選手の動きの変化が大きな見どころのひとつだね。これまで、とくに冷え込んだタイミングの開催だと会場(水の郷さわら)付近のテトラがかなりストロングになって選手が集中する傾向もあったから、今年はもっとバラけそう。誰が勝つのかなぁ。

谷川 改めて参加選手を振り返ってみますか。オールスターにまつわるエピソードとともに。まずは青木大介さん。

佐々木 オールスターを連覇している(2014・2015)数少ない選手のひとりだね。

谷川 とくに2015年大会の2500gオーバーには度肝を抜かれました。利根川って2㎏のバスはほとんどいないイメージだったんですが、あんなモンスターいたんだと。
 あと、毎年チャリティーオークションにその年に着用していたトーナメントシャツを送ってくれるんですが、ホントにいい匂いがするんですよ。

佐々木 わかる。柔軟剤のね……。そして初登場の青木唯さん。JB戦で驚異的なペースで勝ち星を伸ばしている若手最右翼。ライブスコープのイメージが強いけど、相当な努力家みたいだから、いつか必ず霞ヶ浦水系にもフィットさせてくるはず。それが今年のオールスターかも。

谷川 えっと、今年のJBTOP50の年間順位は……。4位! しかも3年連続! 強すぎワロタw

佐々木 続いて赤羽修弥さん。オールスターで3勝(3連覇)、そしてオールスター優勝経験者だけで行なわれたKOK(キングオブキングス)も圧勝。まさに霞ヶ浦の鬼。

谷川 霞ヶ浦スタートで開催されたオールスターって意味では、実はまだ連勝が止まってないんですよね。そして、今年は霞ヶ浦スタート。ということは……(ゴクリッ)。

佐々木 最多勝&霞ヶ浦大会4連覇ってこともあり得る。そうなったらもうアンタッチャブルレコードや!

谷川 伊藤巧さんはどうでしょう。スタートが霞ヶ浦だとホームの利根川を釣り込む時間が減っちゃいますが。

佐々木 「利根川に行くとしても、選手が減るだろうからむしろ好都合」って言ってたよ。

谷川 普段はニコニコ好青年なのに、試合となるとオラオラ系に豹変することでも有名な選手。2日目、もしライブカメラが乗ることになったら……。

佐々木 見たいような、見たくないような。

谷川 そしてキング・オブ・トーナメンター、今江克隆さん。何を隠そう、僕は今江さんのブログの大ファンです。

佐々木 今江さんだけじゃなくて、今江さんのブログのファンなのね(笑)。てかあれは業界人全員読んでるでしょ。

谷川 KOKでオールスターに復帰してから、毎年見せ場を作ってくれてます。本人もブログで、『JBTOP50よりもオールスターのフォーマットのほうが自分に合っている』と語ってるので、今年はやってくれるかも。

佐々木 オールスターのウエイトレコード保持者、江口俊介さんもこの水系は強いね。

谷川 園部川でキャッチした2600gオーバーですよね。荒武者みたいなスゴイ魚体でした。昨年からトーナメントからは離れてるけど、超絶技巧派なのは変わらないはず。

佐々木 渋い状況ほど釣ってくるイメージだよね。見た目は派手だけど、釣りはホントにシュア。今年は歓喜のブンボカンをファンが待ってるはず!

谷川 そして昨年のワイルドカードを制し、本戦でいきなりビッグフィッシュ賞&3位入賞の江尻悠真さんが今年も参戦してくれます。1900gのバスの激し過ぎるバイトで曲がったスピナーベイトのブレードが衝撃的でした。

佐々木 サイズ以上に、コンディションがスゴイ魚だったね。キレイで、1回も釣られていなさそうな魚体。

谷川 会場変更でホームの北浦までの距離はむしろ利根川からより遠くなりましたが、閘門通過がないぶん時間を気にせずのびのびできるはず。今年もビッグフィッシュに期待!

佐々木 利根川の総長こと沖田護さんはとくにオールスターの表彰台率が高い選手のひとり。しかも毎回ビッグフィッシュパターンも見つけてくる。2018年大会で釣ってきた1900gのフロッグフィッシュとか。

谷川 スゴく優しい人だから、「総長」ってただの愛称だと思ってたんですが、若かりしころガチで総長だったってホントですかね(ガクブルッ)。バスプロってヤンチャしてた人多いのかな……。

佐々木 大会に関係ない話はイエローカード!!

谷川 そして、昨年初出場でファンを歓喜させた奥村和正さん。トーナメントシャツ姿に多くの人がジーンときたはず。近年は身体を鍛えまくっていて、とくに三角筋から三頭筋のラインが、本当に綺麗。広背筋の広がりもよくて(以下略)。

佐々木 自身のブランドで初めて手掛けたBカスタムで釣ってきたのも胸熱すぎる。

谷川 一時、ピンクのBカスタムが市場から消えたとか。

佐々木 ジャッカル代表の小野俊郎さんも秋の霞ヶ浦で強い選手のひとり。オールスターの優勝は2回。利根川でも霞ヶ浦でも勝ってる数少ない選手。

谷川 一見物静かというかクレバーな印象なのに、試合となると熱い熱い。

佐々木 昨年からJBトーナメントの参加を休止しているから、年1回のオールスターにかける思いは相当強いはず。ハードベイトが得意だけど、実は2度の優勝のメインパターンはどっちもワーミング(ジグヘッドワッキーとスモラバ)っていうスキのなさも、強さの理由なんだろうね。

谷川 西からは新たな刺客が! 今年行なわれた琵琶湖のトーナメント団体「BATNET」の試合で、2日間(10尾)トータル27780gの日本記録を打ち立てた川崎了さんです。しかも初日が8㎏前後で、2日目が単日20㎏に迫るウエイト。

佐々木 意味わかんない~。

谷川 霞水系で釣ってくる可能性も充分あるでしょう。琵琶湖の釣りが特殊って言われたのも昔の話で、今やサカマタミドストもカバースキャットも全国区なわけで。

佐々木 最多勝タイの河辺裕和さんも注目。なんといっても今年JBマスターズで年間10位を獲得して、TOP 50昇格を決めた直後だからね。

谷川 かっこよすぎる! カワベブレイクの名で知られる浚渫跡での優勝がイメージ強いけど、ここ数年霞ヶ浦の浚渫は爆発力がないですね。

佐々木 浚渫が機能しないだけでうろたえるようなアングラーじゃないよ、河辺さんは。昨年は身体の調子が悪かったみたいだから、今年は万全な状態で最多勝ねらってほしい!

谷川 そして今年も魂のジグ番長、菊元俊文さんがオールスターにやってきます。僕は中学.高校にかけて、菊元さんに憧れてキャスティングジグをしこたま買いました。タイラント、使ってたなぁ。

佐々木 ……(この言い方は買っただけで釣ってないな)。オライオンもめっちゃいいサオ!! そして意外なことに菊元さん、オールスターはまだ未勝利なのよね。

谷川 たしかに。とっくに勝ってるイメージ。1日3尾リミットはビッグフィッシュハンターの菊元さんには追い風なはず。ステージ上で生の「おったなぁ」を聞くのが今から楽しみ。

佐々木 オールスターの最多勝ならぬ、「最多表彰台率」はこの人でしょう。小森嗣彦さん。JBTOP50で2022年は前人未到4度目のAOY。オールスターも2度勝ってるし、何より表彰台率が異常に高い。

谷川 IQアングラーと呼ばれる(というか編集部が勝手に呼んでる)だけあって、緻密な戦略を組むのが得意。将棋とかのゲームもめっちゃ強そう。

佐々木 優勝ウエイトとか、誰がどの辺にいて誰が釣ってくるとか、毎回怖いくらいピタリと当ててくるもんね。選手としてはもちろん、機会があったら解説もやってほしいなぁ。

谷川 お次はこの方です。JBトーナメントの最高齢優勝記録保持者の(59歳)、沢村幸弘さん。陸上ではジェントルマン、ひとたび湖上に出ると……。

佐々木 そのパターン多いな(笑)。まぁ沢村さんは間違いなく戦闘民族だし、強いトーナメンターは気が強い人多いよね。沢村さんはフィジカルもめっちゃ鍛え込んでるし、昨年の生中継を見てくれた方は知ってのとおり、メンタルも鋼鉄です。

谷川 あのトラブルのあとも、さっさと着替えて平然とリスタートしてましたもんね。そして釣るという(笑)。

佐々木 ディフェンディングチャンピオン、清水盛三さんは今年も釣りそう。てか釣るでしょ。去年は試合後にソッコーでスーパーノヴァXT(清水さんのウイニングロッド)をポチったよ。

谷川 会社でこれ見よがしに振られてちょっと邪魔でした(笑)。

佐々木 北大祐さんが巻き物で勝ったのもそうだし、ここ最近の霞ヶ浦水系は魚が決して多くないから、パワーで引っ張る効率のいい釣りが機能しやすいのかも。

谷川 霞ヶ浦のトーナメント団体BMCからは、昨年の年間王者・清水綾さんが出場します。

佐々木 BMCはオールスターの運営もサポートしてくれてる団体。ボーターのメンバーはみなバスボートオーナーで霞ヶ浦の猛者だから、選手艇のランチングや取材艇の操船など、本当にお世話になってます。

谷川 清水さんは霞ヶ浦屈指のセンコー使いとして知られています。BMCメンバーの期待を胸にかましてほしいですね。

佐々木 霞ヶ浦勢が続きます。W.B.S.の4タイムスチャンピオン、ハシタクこと橋本卓哉さん。近年の霞ヶ浦の顔役のひとりと言っていいでしょう。巻き、撃ち何でもできるけど、近年はとにかくビッグフィッシュを獲ってくる印象。

谷川 キャラクターも魅力ですねよ。オタクな一面もあるし、プロのバイクレーサーでもある。そしてチャリティーオークションにある意味すごいモノをご出品いただきました(笑)。食べ物ではないですが、保管が冷蔵なのか常温なのか迷いました。

佐々木 初参戦で初優勝を決めた唯一の選手だけど、そろそろ2勝目をねらってるはず!

谷川 昨年の準優勝、早野剛史さんにも注目です。現役バリバリのJBTOP50選手で、アスリートとして常に研ぎ澄まされているイメージ。

佐々木 オールラウンダーって言われてるけど、どの釣りもできるんじゃなくて、どの釣りもうまいんだよね。

谷川 本誌の特集記事もスゴイことに。ジャークベイト縛りの将監川で12尾ってやり過ぎ! バスプロのモノマネが得意なので、見たい人はオールスターのファンサービスのときにリクエストしてみてね。

佐々木 続いては藤田京弥さん。今世界で一番HOTな選手と言ってもいいでしょう。昨シーズンはあわやROY(ルーキー・オブ・ザ・イヤー)の大活躍。年間順位も、歴代日本人選手で最高の7位! 

谷川 初優勝を決めただけでなく、全9戦のうち決勝(TOP10)進出が5回とか意味不明過ぎる。

佐々木 国内外のトーナメントでサイトフィッシングやライブスコープで結果を出しているのが目立つけど、何でもできる。霞ヶ浦戦で同船したとき、カバー撃ちがうますぎてひっくり返ったよ。

谷川 お次は三原直之さん。JB戦でもたびたびド派手なウエイトでビッグマッチを勝ってきた傾奇者です。

佐々木 すごくピュアな勝負師って感じで、会ったら好きになっちゃう熱い男。

谷川 もともとクリアレイクでのスーパーフィネスやサイトやハネモノ、ビッグベイトなどを得意としてきた選手ですが、近年はプラグやワイヤーベイトなど「スタンダードなハードベイトの釣り」を猛特訓中で、釣りの厚みも相当出てきてるはず。

佐々木 さて、ラスト2名は東西のワイルドカードを勝ち抜いた選手です。まずはセンドウタカシさん! 本誌の人気連載も長年担当してくださっていて、現在は琵琶湖ガイドとして活躍しています。

谷川 長年「オールスターに出たい」と公言して、ワイルドカードにも何度も挑戦してきてくれた方だけに、今回の結果は編集部としてもクるものがありました。

佐々木 もともと霞ヶ浦がホームだから、ディスアドバンテージはほぼないと言っていいでしょう。数日プラをすれば、今の霞ヶ浦の水に馴染むはず。

谷川 最後はかじやんこと梶原智寛さん。昨年のワイルドカード(遠賀川)に続き、今年の霞ヶ浦戦も優勝。さらにJBTOP 50では年間優勝と、勢いがあり過ぎて宇宙までいっちゃいそうな選手です。

佐々木 梶原さんのことは、しばらく前から「九州にヤバイやつがいる」って編集部の耳にも入ってたけど、噂以上の本物だったね。フリッパーってのがまた痺れる。

谷川 いや~こう見ると改めてとんでもない面子が集まってくれましたね。

佐々木 試合のようすは現地会場で、YouTubeライブで、そして誌面で多角的に楽しむことができますが、可能であれば現地まで足を運んで、選手に声援を送ってくれると嬉しいです。

谷川 編集部は全員会場におりますので、もし見かけたら記事の感想やご意見ご要望などを直接ぶつけて下さい(笑)。

佐々木 それでは皆さん、霞ヶ浦トーナメントプレイスで会いましょう! 

 

 

 

Basser Allstar Classic2023の詳細は特設サイトにて!

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2024-05-13 01:38:14