THE WILD CARD琵琶湖戦、全選手のメインルアーと当日の釣りを紹介

Basser Allstar Classicは、⽉刊『Basser』が国内外で活躍するスター選⼿を招待して⾏なう特別招待試合ですが、出場権を自力で勝ち取れるチャンスが「THE WILD CARD」です。今年は8月2日(水)に琵琶湖戦が、8月23日(水)に霞ヶ浦戦が行なわれ、それぞれセンドウタカシ選手と梶原智寛選手が優勝。本戦への切符をつかみました。

この記事では琵琶湖戦で各選手が使用したメインルアーと当日のパターンを一挙公開!

センドウタカシ選手が4440gのロクマルをキャッチ! 初年度から出続けたワイルドカードをついに制覇!

6時50分にスタートしたワイルドカード琵琶湖戦(リミット3尾のウエイト勝負)。スタート前に優勝ウエイトの読みを聞くと、3尾8~9kgという線を突く選手が多かったです。

前夜にゲリラ豪雨が降り、この影響がどう出るか……。選手の悩みどころはそこでした。

朝に2kg級のナイスフィッシュを獲ってきたのは冨本選手、白山選手、船本選手。まず南湖からスタートした顔ぶれです。地形変化などをねらう高比重ノーシンカーのボトムジャークを行なっている選手を多く見かけました。

一方の北湖組は沖の地形変化や漁礁、オダなどのピンスポットをねらう釣りがメイン。ライブスコープを交えた選手も多数でした。樋口選手の2600gなど朝からビッグフィッシュも出ています。

そんな状況下、中盤以降の試合をリードしたのは島後選手とセンドウ選手。

島後選手は北湖沖のピンスポットをエスケープツインのヘビーダウンショットリグでねらう釣りがメイン。8時30分から10時42分の間に2430g、2440g、3030gと畳みかけました。トータルウエイトは7900g!

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センドウ選手も北湖が主戦場。先日に降ったゲリラ豪雨を味方につける戦略を組んでいました。センドウ選手がねらったのは濁りが入った流入河川の河口部。普段はいるけど食わないビッグフィッシュが濁りによって口を使うのではないかという期待がありました。

「シャローのカバーをすべて撃つ!」とまずはカットテールワームのカバーネコで1510g。その後ショートバイトが続いたことからネコリグをテキサスリグ(ダブルモーション)にチェンジ。バタバタと水を動かすワームで一気に口を使わせる作戦にシフトしたのです。

これが大当たり。10時すぎに2350gをキャッチ。その30分後にダブルモーションを襲ったのはなんと4440gのモンスター! これでトータルウエイトは8300g。島後選手を400g差でかわしワイルドカード初優勝を決めました。

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10年前、オールスタークラシックに出場することを夢見てバスボートを買ったというセンドウ選手。10年越しの夢がかなった瞬間でした。センドウ選手が出場するオールスタークラシックは10月28-29日開催。会場は茨城県霞ヶ浦トーナメントプレイスです。

Basser Allstar Classic THE WILD CARD 2023 琵琶湖リザルト
1 千藤 卓   8300g/3尾
2 島後英幸   7900g/3尾
3 船本尚宏   6550g/3尾
4 冨本タケル  6250g/3尾
5 仲 和也   6060g/3尾
6 白山信嘉   5560g/3尾
7 武田栄喜   5400g/3尾
8 北山利通   5380g/3尾
9 諸富真二   4860g/3尾
10 林 晃大   4510g/3尾
11 冨沢真樹   3780g/2尾
12 青木 哲   3150g/2尾
13 本津貴文   2770g/2尾
14 小東和裕   2650g/2尾
15 樋口達也   2600g/1尾
16 古川龍二   0g/0尾
16 山本康裕   0g/0尾

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全選手メインルアー&パターン紹介

1位 千藤 卓   8300g/3尾

メインルアー:ダブルモーション(エバーグリーン)7gテキサス

千藤選手の優勝を決めた4440gのキッカーはダブルモーション3.6inのテキサスリグだった。試合前日のゲリラ豪雨による濁りに目を付けた千藤選手は、姉川の河口部へ。途中立ち寄った取水塔で1510gをキャッチしたカットテールのネコリグでバンクを撃つがショートバイトに終わってしまう。そこで強い波動で本気食いを誘発するためにこのリグにチェンジ。2350gと4440gを立て続けにキャッチし、オールスター本戦への切符を手にしたのだった。

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2位 島後英幸   7900g/3尾

メインルアー:エスケープツイン(ノリーズ)1/2ozヘビダン

優勝に惜しくも届かなかったもののトータル7900gと怒涛の展開を演じた島後選手のメインルアーはエスケープツインのヘビーダウンショット。島後選手は入れ替えで最終成績には反映されなかった1kg台後半の魚を3尾キャッチしているが、いずれも朝の時間帯に釣ったあやめ~牧エリアでの釣果。牧では8:30すぎに2430gをキャッチすると大胆にも移動を決断。彦根エリアで2440g、3030gをキャッチし3位以下を大きく引き離したのだった。

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3位 船本尚宏   6550g/3尾

メインルアー:プロセンコー(ゲーリーインターナショナル)1.3gネコリグ

「勝つためには最低9㎏が必要」と状況を読んでいた船本選手。南湖西岸のミック沖水深4mラインを中心に1420g、2330gとバイトを重ね、その後移動した北湖・日野川河口沖ではプロセンコーのネコリグで1940gを手中に。さらに朝イチのスポットに戻ると2280gを追加し3位でフィニッシュ。ミック沖では特大サイズを2回ミスしており、悔しさが残る結果となった。

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4位 冨本タケル  6250g/3尾

メインルアー:サカマタシャッド6in(デプス)ノーシンカー
サカマタシャッド5in(デプス)2.6gジグヘッド

サカマタシャッド6inのノーシンカージャークと同5inのミドストで釣りを組み立てた富本選手。ファーストスポットの下物エリアではノーシンカーをメインに探り、1投で釣ると宣言して1投目で2120gをキャッチ。2尾目の1600gはシューティングで口を使わせた。10時を回ると彦根エリアへ移動し、釣りもミドストにシフト。ウイードに潜られながらも2530gをキャッチし実力者の本気を見せつけた。

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5位 仲 和也   6060g/3尾

メインルアー:サカマタシャッド6in(デプス)ジグヘッド5g
サカマタシャッド5in(デプス)7gキャロ

今回のワイルドカード琵琶湖戦で3番目となる2700gのビッグフィッシュをキャッチしたのが仲選手だった。朝の牧沖でサイコロラバーのダウンショットで2160gをキャッチした仲選手は、尾上エリアに移動。サカマタシャッド5inのキャロライナリグでキャッチしたのが上記のビッグワン。このエリアでは同リグでさらに2バイトを得たものの残念ながらキャッチならず。いずれもこの魚よりデカかったという。

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6位 白山信嘉   5560g/3尾

メインルアー:カバースキャット3.5in(デプス)ノーシンカー

白山選手は定番のカバースキャット・ノーシンカーのボトムジャークで粒ぞろいのナイスフィッシュを10尾検量。下物南をメインエリアに朝から2000g、1680g、1830gを連続キャッチ、8:23にはリミットメイク。そのわずか10分後に1730gを手にして入れ替えも達成する連発劇を演じた。しかし、その後はサイズアップに苦戦。トータル5560gでフィニッシュとなった。

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7位 武田栄喜   5400g/3尾

メインルアー:旧コイケ/コイケフルキャスト(ハイドアップ)
7gダウンショット

「南湖で数は釣れてるけど、ワイルドカードでは勝てる魚しかねらわない!」を意気込んだ武田選手は、朝からマイアミ浜、和邇川河口、葛籠尾崎と北湖をラン&ガン。9:22、4スポット目の木津浜エリアで群れを見つけ、旧コイケの5gダウンショットリグで1880gをキャッチ。その後、長命寺川の沖で1030g、920g、1700gを連続で手にすると、サイズアップをねらいコイケフルキャストにチェンジ。13:10に家棟川河口沖のスポットでねらいがハマり1820gをキャッチしてフィニッシュを迎えた。

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8位 北山利通   5380g/3尾

メインルアー:ドライブカーリー(O.S.P)7gダウンショット

誰よりも多い12尾のバスをキャッチした北山選手のメインルアーはドライブカーリー4.5inの5gダウンショット。朝から長浜エリアに入ると400~1000gクラスを連発。多くのバイトを引き出す中でウエイトアップを目指していく戦略を選び、1810gと2270gも手中に収めた。使用フックはイチカワフィッシングのムカデ#4。細軸のマスバリタイプのフックだが2㎏超も不安なくかけられる軸の強さがこの戦略にマッチした。

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9位 諸富真二   4860g/3尾

メインルアー:サイコロラバーノンソルト(O.S.P)5gダウンショット

近年の琵琶湖を席巻しているサイコロラバーのダウンショットをメインに戦った諸富選手。最初に入ったエリアの長浜沖で幸先よく1560gをキャッチ。前日にもこのエリアで手ごたえを得ていたようすの諸富選手だったが、「サイズが変わっている…」とひと言。9:45には西の放水路で1520gを、12:20には彦根沖で1780gを追加したものの、いずれも魚が入れ替わってしまっていたのかサイズアップに伸び悩む結果となった。

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10位 林 晃大   4510g/3尾

メインルアー:サイコロラバーノンソルト(O.S.P)7gダウンショット

同じくサイコロラバーのリアクションダウンショットでバイトを拾っていったのが林選手だった。午前中は北湖の北岸の大浦エリアで1310g、1480gをキャッチ。この間に特大クラスを連続でヒットさせたものの水でキャッチまで至らず、魚はいるがかなりシビアな状況に苦戦。帰着直前にはピエリ対岸で1620g、1410gで入れ替えに成功する。最後まで集中力を切らさない粘り強さが光った。

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11位 冨沢真樹   3780g/2尾

メインルアー:サカマタシャッド6in(デプス)ノーシンカー

サカマタシャッド6inのノーシンカー・ボトムジャークで1590gと2190gのナイスフィッシュをキャッチした冨沢選手。1尾目をキャッチしたエリアは若宮沖で、ここでは冨本選手とエリアをシェアするかたちに。プラの時よりも濁りが入っていため、ワームのカラーをチェンジしながら探った。若宮エリアからエレキで食い気のある魚を探していく展開で正午前に2kg超の2尾目をキャッチしたが、リミットメイクが遠い日になってしまった。

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12位 青木 哲   3150g/2尾

メインルアー:リグラー (イマカツ)1.8gネコリグ

トータル2尾でのフィニッシュとなったベテラン・青木哲選手だったが、そのうち1尾は今大会ベスト2の大物となる3050gだった。ヒットルアーは自身がプロデュースしたリグラーのネコリグ。G-nius projectのスクリューネイルシンカー1.8gをねじ込みボトム感知能力をアップして使用した。エリアは木浜沖。この日は北湖の牧や沖島周辺も探ったもののベイトの多さに反してバイトが遠く、朝イチにチェックしていた本命の木浜沖に入りなおしたことが奏功した。

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13位 本津貴文   2770g/2尾

メインルアー:カウンターバック(ジャッカル)

本津選手は、北湖の多景島で朝イチに820gと1950gの2連発を演じた。ルアーはジャッカルのビッグスプーン・カウンターバック。ディープのベイトフィッシュの群れにつくバスに注目した作戦だったが、その後の使いはならず、2770gでフィニッシュとなった。

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14位 小東和裕   2650g/2尾

メインルアー:ダイナモスピナーベイト(HMKL)

今大会で最も広く琵琶湖中を駆け回ったのが小東選手だった。朝は南湖へバウを向け堅田・雄琴沖をチェックすると、9時前には北湖・彦根エリアの犬上川河口沖まで移動。米原沖を経由して9:40には竹生島に到着し時間を使ってチェックするもキャッチに至らず。11:00に沖の白石、11:30に沖島をチェック。忍耐のラン&ガンで待望のバイトを得たのは12:40、牧の漁礁にたどり着いた時だった。ダイナモスピナーベイトを漁礁の奥から引いてくるアプローチで1400g、1250gをキャッチした。

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15位 樋口達也   2600g/1尾

メインルアー:サカマタシャッド6in(デプス)ノーシンカー

樋口選手がキャッチした2600gは今大会ベスト4のビッグフィッシュ。北湖西岸の高島沖をサカマタシャッド6inのノーシンカーで探っての1尾だった。

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16位 古川龍二   0g/0尾

メインルアー:サカマタシャッド6in(デプス)ノーシンカー

南湖を中心に釣りを展開した古川選手。なかでもメインにしたのは旧六本柱付近だった。ボディーウォーターにウイードフラットが隣接する有望なエリアだ。朝からこのエリアで釣りを開始すると、9時過ぎには琵琶湖大橋を超えて真野エリアをチェック。堅田の導水管やカネカ沖などもチェックしつつ、なんどもは旧六本柱周辺に入りなおしたがバスをキャッチすることはかなわず帰着を迎えた。

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16位 山本康裕   0g/0尾

メインルアー:ディーパーレンジ3/8oz(ノリーズ)

山本選手の成績はゼロ申告となっているが、実はディーパーレンジで1尾をキャッチしている。朝イチに入った野洲川河口のヒシもエリアでバイトを得たものの、サイズが小さかったため計測せずにリリースしていたのだ。日野川河口、あやめ沖取水塔をチェックしたのち南湖へ移動し、木浜一号水路、アクティバ沖、矢橋人工島内などをめぐるがバイトが遠い。そんななかでも「信じるしかない」「気合い入れなおしや!」と自分のスタイルを貫いた。
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Basser Allstar Classic2023の詳細は特設サイトにて!

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